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流血の日曜日と出版のタイミングについて

08年8月14日に出版が決まってから、9月24日に12万字ほどサンプル原稿を提出しました。
出版に際して、8月22日から80万円をリアルタイムに運用し、その過程と結果を振り返りつつ
従来のFX本に欠けている要素である具体性を追求しようと試みてきたつもりです。



運用を開始した8月22日から9月19日まで、正味1ヵ月分の期間の売買歴をサンプル原稿に含めたのですが、途中アメリカ第4位の大手証券会社リーマン・ブラザーズが経営破綻し、
同3位のメリルリンチが米銀大手のバンク・オブ・アメリカに身売り
したりと、書籍のネタが
尽きることの無い慌ただしい動きとなりました。



そして、9月15日には以下のような総悲観のニュースまで垂れ流される始末。

金融の連鎖危機を恐れる米メディアは「流血の日曜日」と報道した。
ニューヨーク株は同時テロ以来最悪の下げ幅となり、
NY州知事は「ウォール街で4万人が失業するかもしれない」と発言。
世界的な株安となり、日本ももちろん無傷ではいられない。


同期間中の米ドルの推移に目を移すと、8月25日の高値110.275円を頂点に
9月16日には安値103.572円まで一方的な下落という展開。
まあ、単純な買い持ちポジションだと即死は免れない状況だったと言えます。



一応、同期間中(08年8月22日 9月19日)は+158,057円という運用成績
になりましたが、9月20日以降も相場は荒れました。 近年稀に見る大荒れ!
前回の「流血の日曜日」に続いて、今回は「暗黒の月曜日」らしいです。

最大7000億ドル(約75兆円)の公的資金を投入する
金融安定化法案が米下院で否決されたことを受け、
ニューヨーク株式市場の株価は史上最大の下げ幅を記録した。
「暗黒の月曜日」(ニューヨーク・タイムズ紙)の衝撃を受けたウォール街を
抱えるニューヨークでは一夜明けても悪夢から覚められない状態が続いている。

更に、10月6日にはNYダウが2004年10月以来となる1万ドルの大台を割り込み、
株価が心理的な節目を下回ったという、ごもっともかつどうでもいい理由
リスク回避目的の円買いが進行。 1ドル=100.228円まで急進しました。
で、10月8日には安値98.601円となり、約半年ぶりに1ドル=100円割れを記録。
10日には97.965円まで円高が進行し、「1ドル=80円説」が再燃する始末。



エコノミストはここぞとばかりに、


「トヨタは1円の円高で400億円の為替差損が発生する。
 同じくソニー40億円、キヤノン99億円、ホンダ200億円といった具合だ。
 国際優良企業と呼ばれる会社の業績はメチャクチャになる。」



といった具合の日本経済沈没論を唱えだし、


「年内に1ドル=90円。95年4月に80円割れしていますが、
 こうした実績からチャート分析すると90円になってもまったく不思議はないのです」



という投げやりな予想までも展開。信じる信じないは別として、アナリストの
信憑性の低い予想が金融危機の片棒を担いでいることは間違いないところ。
ある意味、風説の流布。ただ、予想の前提が所詮チャートという所が実に滑稽。



ちなみに上述した悲観論がニュースになった翌週にはさっさと1ドル=100円台を回復し、
10月14日には一時103.034円まで戻っているのが現実だったりします。 確かに、
長期的な視点から眺めれば1ドル=90円台や80円台に到達するかも知れません。
ただ、それが今日・明日というタイムスパンで実現するかどうかはまた別の話なのです。



08年3月17日に米ドルは安値95.75円をつけたのは記憶に新しいことで、この時も
1ドル=80円割れという説が噴出しましたが、結局2週間程度で100円台を回復し、
6月半ばには108円まで戻っています。
この事実からも見てとれるように、
下げすぎたものは結構すぐ反発するようで、市場には自浄作用が働いているようです。



出版が決まったテクスト社の椎原氏に、

9月下旬に原稿をお渡しして以降、ドルが100円を割ったり、
ダウや日経平均が暴落したり、いろいろな動きがありましたが、
その後の展開は新たに書き加えた方が良いでしょうか?

と伺ったところ、以下のような返信を頂きました。

最近の金融情勢の様子、為替や株式相場の急変といった要素は
まれにみる大激震だと思いますので、この相場の中で
どのように対処されたかという話は必須
だと思います。実際のところ、
最近の山田さんの投資の実績はどのようになっているでしょうか?


また、いま市場全体で投資全般について手控えようというムードが
覆っていますので、出版のタイミングも少し見極めた方がいいかもしれません。


9月20日以降の運用成績はどうなっているのか、という問いに対して以下のように回答。

特に問題なく推移していると思います。
前回添付したエクセルファイルは、9月19日までのもので、
評価レートはBid107.903円、Ask107.933円の時点で
+158,057円
といった感じでした。


現在8枚の買い越しポジションとなっており、
未決済のスワップ金利が2万円ほどついていて、
評価レートが100.50円周辺で差し引き損益が±0といった具合です。
現行レート101.60円で計算すると+10万円ぐらいでしょうか。なので、
103円になれば+25万円ぐらい、105円になれば+40万円程度になるか
と思います。(直近の安値98円を下回っても特に問題ありません)


9月19日からはトータルの利益が5万円ほど減っていますが、
その分はスワップ金利で穴埋めできていますし、
評価レートが108円から101.50円と6円以上安くなっても
5万円しか損失が拡大していないので、それなりには
評価できるかと思います。
また、102円、103円と
回復してくれば随時売り上がろうかと計画しています。


現在マネーパートナーズがシステムメンテナンス中なので、
口座画面を確認できないため、来週の月曜日以降に
詳細な数値をご連絡したいと思います。


書籍の執筆にあたって、ご意見や感想などで非常に好評を博した
エントリープラン編 の売買ルールも交えつつ、これから投資をはじめる方でも
理解できて、なおかつプロ相場師並のスキルが身につく画期的な一冊にしたいなあ、
という野望を抱いています。書籍に掲載した実際の売買歴がプラス収支のまま発表できれば
歴史的な大変動にも対応できる売買ルールであることの証明になるかとは思いますし。



多くの投資本は「こうやれば儲かる」と指南するけれど、実際に含み損を抱えたときの心境や、それをどう打開したかなどについて書かれたものは皆無であるように感じてなりません。ですが、真に求められる情報はそういう実体験だろうと思います。 FXに限らず、投資には
どういうリスクが潜んでいて、それをいかにして回避できるか。



要は、計算尽くのリスクを取るのか否か。そのための基本的知識を提供しつつ、
現場で使える1冊にしたいのです。 もちろん1冊目の書籍ですし、本当に店頭に
並ぶかも含めて先行きどうなるかは不透明な部分が多々ありますが、
書店に平積みされる光景を妄想しながら地道に原稿を書き足す毎日です。



最近の為替市場とは対照的に代わり映えしない執筆の日々が続いていますが、
これまた生みの苦しみという感じも案外楽しかったりする今日この頃。
目下、ほぼ毎日金融市場が激変していて、最新の事例も含めるとなると収拾が
つかなくなるのでそこらへんの調整をどうしようかと悩み中。

 

==[編集後記]===============================================

 8月22日以降の詳細な売買歴はエクセル表に
 逐一保存しているので晴れて出版した際、
 アマゾンキャンペーンの特典にでもしようかなあ?。

 

 さてさて週明けは102円、103円と回復基調になるのか
 再度100円割れのシナリオを繰り返すのか・・・。
 正直、どっちでもいいというのが偽らざる本音でしょうか。

■以下の記事を順番に読むと、【本気で損切りが不要】になります!
第一章 両建てポジションの表記方法について
第二章 損失額を限定しつつ、無駄な損切りを避ける方法!?
第三章 「損切り」が効力を発揮するための3つの大前提
第四章 「損切り」よりも「両建て」の方が【明らかに有利】な理由!
第五章 ツナギ玉の決済タイミングによってリスク対リターンを変更する方法
第六章 再エントリーの建て玉枚数によって損益バランスを調整する方法
第七章 【損切り後になぜか反発する】哀れなジンクスを避ける方法

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