終章:FX投資は退屈ぐらいがちょうどいい

FX投資で重要なのはタイミングを計ることそのものではなく、ポジションサイズを適切に保ち、リスクコントロールに気を配ることである。長々と駄文を書き連ねてまいりましたが、本書で伝えたいのは要するにそういうことです。

トレードに多少なりコツがあるとすれば、それは「短期間で儲けようと焦らない」ことに尽きます。焦りは「アクセルの踏み過ぎ」につながります。コントロールを失えば大事故は免れません。

某トレーダーがウン億円儲けたとか、毎月何千万勝ち続けているなどという少々眉唾な情報に触れるたび、その情報の信憑性はどうあれ、どうしても自分がショボく思えてしまいます。そして、知らず知らずのうちにいつもより大きなポジションを張ってしまい、いずれ破綻するというのがオチです。 こと相場においては、他人と自らを比較することにメリットは一切ありません。資金量も、トレードに臨む精神性も、リスク許容度も、売買に割ける時間も、何もかもが異なっているのが普通です。

手っ取り早く儲けることよりも、長く続けることを目標にしてください。

長く続けるためには、不要なものを削ぎ落とし、極力ストレスのかからない範囲内で取り組む必要があります。日々の情報収集は高値と安値の推移を追うだけで十分です。他人の意見や風評よりも、自らの変動感覚と売買判断を優先しましょう。

情報を遮断し、他人と引き比べることを避け、儲けようと焦る功名心を鎮めること。高速化する市場の中で、あえて「遅さ」を導いてください。荒波にも微動だにしない仙人の域には到底たどり着けない領域だとは思いますが、騒々しいもの、心を乱すものからはなるべく遠ざかるという方向に進めばきっと道は開けます。

FX投資は退屈ぐらいがちょうどいい

陳腐ではありますが、この言葉を持って筆を置きたいと思います。最後までお読み頂き、どうもありがとうございました。