第四章:損が続いた時はどうすればいいのか

トレードを続けていれば損が続くときもあります。その原因は様々だと思います。エントリーするタイミングが早過ぎた、エントリー枚数が多過ぎた、決済が遅すぎた、つなぐ枚数が適切でなかった、利益額に対して一度の損失時に被るダメージが大きすぎた、逆行を放置しすぎた等々。

負けパターンは多数ありますが、長くトレードを続けていると大体において「いつも同じようなミス」に陥りがちです。学校のテストでいつも同じようなタイプの問題に引っ掛かったりとか、ダメ男だと分かっていても付き合ってしまって、別れてもまた違うダメ男と付き合ってしまうというような恋愛傾向の女性だったりとか、ストレスが溜まるとついつい衝動買いしてしまうとか。まあ、形は違えど日常的にもよくあります。

別に、ケアレスミスを無くせとかダメ男と付き合うなとか衝動買いするな、などと偉そうにお説教したい訳ではありません。

失敗するパターンはだいたいにおいて同一性を保持する傾向があるため、「自分はどのようなミスにハマりやすいのか」という自己認識が必要であろうと、そう申し上げているのであります。

テストでケアレスミスが多い生徒には教師が注意を促すでしょうし、ダメ男っぽいからあんまり深入りしない方がいいんじゃないと友人がそれとなく忠告するかもしれないし、衝動買い後にクレジットカードの購入履歴を見て罪悪感に陥るかもしれません。そのような場合、改善するか否かは別問題とすれば、自分にはどのような「悪癖」があるかの認識は多少なり持ち合わせていることと思います。ああ、また悪い癖がでたなと。

ですが、ことトレードに限って言えば、自らの売買を振り返る習慣が無い限り、自分にはどのような「悪癖」があるかの認識を持つには至らないのが普通です。それが故に、ついつい同じような類のミスに陥るのです。

そんな訳ですので、自らの投資判断の成否を事後的に振り返るためには売買記録をとっておく必要があります。で、自らの売買記録を振り返るための道具が「売買譜」なのであります。これもまたプロ相場師のお仕事道具なり。