管理会社が管理費を徴収するのに任せっぱなし、会計帳簿はまともにつけてない。総会は丸六年開催されず、理事会も開催された痕跡が無い。理事長印も管理会社に握られている。そんなボロボロ状態のリゾートマンションの管理組合を建て直し、大規模修繕を成功させた著者が、どのようにして健全なマンション管理体制を構築したかについて書き綴った好著。
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マンション管理を管理会社に丸投げしていると、その管理会社がまともな管理をしているかどうか分からない。 著者のリゾートマンションでは、管理会社が漏水事故の保険金700万円を受け取りながら、管理組合に入金していなかったり、過年度にわたる会計帳簿を作成しておらず使途不明金が3000万円に達する、という恐ろしい事態が、管理組合で会計監査を行ってみて分かったそうである。
一方で、管理会社に任せず、自主管理をすると理事が使い込みをするかもしれないし、積立金が増えすぎるとペイオフでパーになるかもしれない。かといって、積立金が少ないと、大規模修繕の原資が足りないという抜本的な問題に直面する。こういった問題をクリアしたとしても、管理組合の理事なんて貧乏クジは誰も引きたがらないし、貧乏クジを引いてしまった人に負荷がかかり過ぎる。
つまり、マンション管理の適正解は両者の中間点付近にある訳で、管理会社を有効に活用しつつ、管理出来る所は自分達でやってみよう、というスタンスが無難な方向性になるのだろう。






